【水産】全国唯一の淡水魚専門の水産科 課題研究は自由な発想でテーマ決め

栃木県立馬頭高等学校

 本校水産科は、1972年に創設された全国で唯一の淡水魚専門の水産科であり、生徒は全国から募集し、卒業生は各方面で活躍している。今年度は創設50周年となる節目の年を迎えている。

水産食品加工実習の様子

 「健康で個性豊かな人格を養い、よりよい社会を作る人材を育成する」を教育目標に掲げ、地域に根ざした淡水魚養殖に特化した資源増殖系の学科として水産教育を行っている。これまで、ナマズの共食い防止技術の確立によるナマズ養殖事業化への貢献、地元の休耕田を利用したホンモロコ養殖の普及、高等学校では初となるウナギの人工ふ化、チョウザメからキャビアの取り出し・加工・製品化の成功などの実績がある。現在では地元でのチョウザメ養殖普及に向けた研究を行っている。

 実習では、地元を流れる那珂川を舞台にしたカヌー川下り、県水産試験場や漁協と連携したサケ科魚類の採卵やアユの標識放流など校外実習も充実している。動画の中で紹介しているアユ釣りの研究は課題研究ともリンクをしており、標識放流した個体の調査も兼ねている。動画の課題研究はほんの一部だが、課題研究は生徒たちが自由な発想でテーマを決め、その内容について知識を深めていっている。

 水産食品加工実習においては、生徒のアイデアから新商品が生まれることがある。現在では定番商品になった鮎魚醤および鮭魚醤、そして動画で紹介しているアユのオイル煮がその一部である。本校で生産したアユを取り上げ、出荷および冷凍作業・加工を行い、そこで出た内臓やあらは魚醤に加工する。完成した製品は各種行事での販売という流れで、材料を無駄にしない6次産業化した実習も学んでいる。

 今回の産業教育フェア埼玉大会での作品展示は、課題研究の授業内で2人が製作した水産科の紹介動画である。昨今のコロナ禍により各種行事が中止になり、水産科の活動を紹介する場が減ってしまったことが残念である。そのため、動画配信サイトを利用して日常の水産科の活動などを紹介したいと生徒たちは動画製作に取り組んでいた。

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