教員採用試験に落ちたら すぐに対策を始めよう

公立学校で先生になるために避けては通れない、教員採用試験。しかし、教員採用試験で「一発合格」を勝ち取れる人はそう多くありません。2017年実施の教員採用試験では、新卒者の合格倍率は平均3.6倍。講師や臨時的任用教員として教壇に立ちながら、次の合格を目指す方は決して珍しくありません。

そこで「講師って忙しいんじゃないか?」「次こそは必ず合格したい、コツが知りたい!」という方に、再挑戦のポイントをご紹介します。

「臨時的任用教員」と「非常勤講師」って?

大学4年次に教員採用試験を受験し、残念ながら不合格となった方の進路の中で、最も多いのは臨時的任用教員(臨任教員)や非常勤講師の道です。両者にはさまざまな違いがありますが、いずれも教壇に立ちながら次年度の教員採用試験を受けるという点で共通しています。

最近は、全国的に教員が不足していることから、講師登録をして任用される確率は高くなったといわれています。

特に、臨任教員など常勤で働く場合は、給料も新任の正規教員と変わらないほどもらえるので、生活費が必要な人にとっては、良い選択肢と言えるでしょう。

「落ちてしまったけど、先生になる夢はあきらめたくない!次こそは合格するんだ」という思いで再チャレンジに臨む人が選ぶ進路をご紹介します。

「多忙」になるからこそ、3月までが勝負

臨任教員・講師を検討している方にとって気になるのは、「勉強の時間が取れるのか」でしょう。それによっては、「現場経験を積めても筆記対策に時間がほとんど取れなかった」と悔しい思いをしてしまいかねません。

結論からご説明すると、「4月からは、計画通りに取ることはかなり難しい」と考えた方が良いでしょう。

臨任教員の場合から見ていきましょう。小学校では担任など、正規教員とほとんど変わらない量の仕事をこなす必要があります。中学校や高校では、通常の授業のほかに、部活動の顧問を任されることもあります。いずれにしても、1年目は慣れないことが多く、なかなか試験対策の時間を計画通りに進めることは難しいと考えておくのがベターでしょう。

非常勤講師の場合は、担任を受け持ったり、部活動の顧問になることはないので、臨任教員に比べて自由な時間が多くなります。しかし講師は、臨任教員に比べて(制度的に)収入が少ないため、複数の学校を掛け持ちしたり、アルバイトに時間を割く方も少なくありません。その結果、臨任教員と同じくらいの多忙さを抱えることも珍しくない、といえます。

そのため、臨任教員・講師のいずれも、「3月までにどこまで対策を進めておくか」が勝負になります。

働き方改革が進められるなど、教師の仕事の在り方が注目されています。特に学級担任は大変なこともありますが、教師として最もやりがいのある仕事とも言えるでしょう。そこで、教員になる前に知っておきたい学級担任の実際をご紹介します。

試験まで、わずか「100日」

試験本番までの大まかなスケジュールを見てみましょう。1次試験日を「7月中旬」と想定すると、着任日から本番まで100日程度しかありません。そのうち、土日は27~28日程度ですが、全ての日を試験対策に割けるとは限りません。さらに、3学期制の学校の場合、7月は通知表の作成などの学期末業務が控えているので、その点も考慮しておく必要があります。

臨時的任用教員・非常勤講師の採用試験本番までのスケジュール例。このスケジュールは、論文と面接が2次試験の場合を想定していますが、1次試験で実施される場合は、もう少しスケジュールを前倒しする必要があります。
「4月1日が試験日」くらいの気持ちで臨もう

このように、4月以降で試験対策に避ける時間は非常に限られていることが分かります。臨任教員・講師の道を決めた方にとって、シビアな時間管理が求められるといえます。

そのため、大学等を卒業する3月末までに筆記試験対策を可能な限り完成に近づけておきたいところでしょう。つまり着任する「4月1日」が試験日だと思うぐらいの気持ちで、対策を進めておくのが重要ということです。

4月以降は日々の仕事の合間で時間を見つけ、節目節目に復習していきましょう。1次試験の1ヶ月前頃からは、少しずつ最終的な対策を始めましょう。

論作文と面接は、3月末までに復習や練習を重ねておき、4月1日までに一度、納得できる状態まで進めておきましょう。6月頃から少しずつ復習や練習を再開し、1次試験が終わって夏休みに入ったら、一気にスパートをかけます。

2019年度の教員採用選考の結果が、各自治体から公表される時期になった。2020年度も、自治体の倍率は加速度的に低下していくことが予測される。これらを加味した上で次年度の再挑戦をしていくにあたり、どのように取り組めばよいのだろうか。

筆記対策の時間を確保、「気付き」をノートに

4月以降は「日々の仕事と試験対策をいかに両立させる」かが大きなポイントとなります。

筆記試験対策の「節目節目の復習」は、できれば曜日・時間などを決めて、計画的に進めましょう。学校の時間割や会議などの予定を勘案しながら「○曜日と○曜日の20時~22時」などと時間を決めて取り組みましょう。そのように予め時間を決めておくのが、両立のポイントです。

一方で、効果的な学習指導や生活指導、職場での人間関係づくり、保護者への対応など、日々の教育活動の中で見つかる「気付き」の数々は、教壇に立つ方しか得られない貴重な財産です。当然、その中には面接試験や論作文で生かせる「ネタ」が山のようにあるはずです。それらはノートなどにまとめておき、多忙な中で得られたものを逃さないようにしておきましょう。

いじめ、不登校はいうまでもなく、学校教育現場において喫緊の課題であり、問題行動に関する事件への社会の関心も高い。当然、これら問題行動については、教員採用試験でも面接や論作文などで取り上げられることが多く、その概要を学ぶとともに、自分自身の考えをしっかりまとめておく必要がある。

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