貧困状態の子供を見つけたときに「十分な対応を取れるか分からない」と答えた教員が半数に上ることが、認定NPO法人「フードバンク山梨」(米山けい子理事長)の調査で分かった。米山理事長は9月20日、文科省を訪問し、林芳正文科大臣と宮川典子大臣政務官に大学の教職課程に貧困に関する科目の導入を要望した。 同団体は2016~17年に山梨県内の学校の教員や保育士、支援世帯を対象に子供の貧困の実態調査を実施した。……

理数系教育に重点を置いた教育課程を高校に認めるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業について、文科省は9月18日、有識者会議報告書を公表した。支援事業開始から16年がたち、新学習指導要領で「理数科」が教科として新設されるなど一定の成果が上がっていることやSociety5.0の進展を踏まえ、より高い目標に向けて基礎枠と重点枠の見直しを提言した。 これまでの支援事業はSSH指定校の研究課題(基礎枠)に加え、より先進的な取り組みを指定校が希望する場合、重点枠として最長3年間の支援を受けることができた。……

東京医科大学の医学部不正入試を受け、日本学術会議(会長・山極壽一京都大学総長)は9月20日までに、幹事会による声明を発表した。医学部医学科のある大学の徹底調査や医師が働きやすい職場環境の実現を求めている。 声明は、東京医科大学の入試で発覚した女性の受験生が不利になる得点調整の背景には、医師の長時間労働をはじめとする医療現場の構造的な問題があると指摘。……

文科省の免許外教科担任制度の在り方に関する調査研究協力者会議は9月18日、第6回の会議を開き、教員免許状の取得要件弾力化を求める報告書をとりまとめた。報告書は、教員の需給動向や人口減少に伴う小規模校増加を踏まえ、教科の専門性を補完する支援を前提に免許外教科担任制度を存続させるべきだとした。 報告書によると、免許外教科担任の全国の許可件数は、1965年度の約7万5000件から2016年度の1万950件へと長期的には減少した。……

 東大推薦入試に合格した間辺美樹(まなべよしき)さんと、その父であり高校教員である広樹さんが「研究する高校生」をテーマに対談する。最終回では、新学習指導要領で重視されている探究活動と、高校生の研究を実現するための課題を聞いた。探究活動で教員に何が求められているのか――。
■教員が研究をする意義
――広樹さんだけでは、「きらりと光る」生徒を見つけるにも限りがあります。学校全体に広めた方がいいのでは。 広樹 そうだと思いますが難しいですね。他の先生たちに「やってください」というのは、いろいろな意味で厳しいです。例えば柏陽高校では毎年、探究活動の担当者が変わります。高1の担任が基本的にやることになっていますが、そうなれば毎年やる人が変わり、毎回ゼロからのスタートです。  そもそも、教員が生徒に研究指導しようという気持ちになかなかなりません。自分の教科は一生懸命やるけれど、そういう活動はやる気があまりしない。あるいは、やり方から分からない。組織として何かをやることはなかなか難しいです。  ただ今年は、非常に前向きな先生が多いです。……

東大推薦入試に合格した間辺美樹(まなべよしき)さんと、その父であり高校教員である広樹さんが「研究する高校生」をテーマに対談する。第2回では「熟語マニア」の開発経緯や実際に高校生を学会発表させている広樹さんの取り組みについて聞いた。高校生が研究することの難しさとは――。
■「あ、面白い!」
――美樹さんが「熟語マニア」を開発した経緯を教えてください。
美樹 僕は小さい頃から漢字に興味があって、高1で漢検1級に挑戦しました。漢字について勉強していると、同じ漢字が別の熟語にも使われていて、一つの漢字の意味を理解していけば、それを使う熟語の意味も分かる。そういうことがどんどんつながっていくと、漢字の理解になるのです。 勉強する過程でそれに気付き、父に話したら「他者にもそういうことを認識させるためにはどうすればいいのか」と言い出して、漢字の熟語を理解する学習ソフトを作ることになりました。それがこの「熟語マニア」です。高1の2月くらいにその発想に至り、その後ソフトの実装に取りかかりました。完成したのは高2の夏ごろでした。 広樹 彼が高1のときに、学校設置科目として「課題研究」があったんです。……

文科省の汚職事件を検証する省内の調査チームが9月13日、第2回会合を開いた。私立大学研究ブランディング事業をはじめとする同省の公募型事業の選定プロセスの調査の進捗(しんちょく)や課題を検討した。同日までに調査した51件の事業のうち、各事業担当者や検証チームが改善を提案したり、問題点を指摘したりした事業は34件に上った。 今回調査したのは2018年度の公募型事業約640件のうち、9月中に採択予定の51件。……

日本私立大学連盟会長の鎌田薫・早稲田大学総長が9月13日、都内で記者会見し、国が進める高等教育政策は私立大の教育画一化を進め、自主・自立性に基づく私学の理念を脅かすとする見解を公表した。高等教育の無償化と東京23区の大学定員を抑制する法律を批判し、是正を求めた。 鎌田会長は、高等教育の無償化について「無償化を実施すれば、低所得者では国立大生は無償であるのに対し、私大生には年間50万~450万円の授業料を負担させることになる」と強調し、公財政支出や学生納付金の格差是正を検討するよう求めた。……

日本語の習熟が十分でない生徒が増えていることから、東京都は来年度の都立高校入試で、問題文にひらがなのルビを振る措置の対象者を拡大することを決めた。都が9月13日に公表した2019年度の入学者選抜実施要項に盛り込んだ。 都によると、これまでの都立高入試では、入国後の在日期間が入学日現在3年以内である外国籍の生徒を対象に、学力検査の共通問題にひらがなのルビを振っていた。……

間辺広樹・神奈川県立柏陽高校教諭×東京大学1年生 間辺美樹さん
東京大学が2016年度入学者選抜から導入している「推薦入試」は、定員約100人に対して7割程度しか合格しない。定員ありきでなく、水準に達しているかで判断するからだ。学力試験で入学する以上の難関とも言える。神奈川県立平塚中等教育学校に通っていた間辺美樹(まなべよしき)さんは、高校生ながら漢字の意味理解に着目させるためのソフトウエア「熟語マニア」を開発。その論文を情報処理学会で発表し、注目された。昨年、美樹さんはこの推薦入試に挑戦し、見事合格。今年度から同学で学んでいる。美樹さんの父・広樹さんは神奈川県立柏陽高校教諭で、教壇に立つ傍ら情報科学教育に関する研究に取り組み、博士号も取得している。間辺親子に「研究する高校生」をテーマに、東大推薦入試や、新学習指導要領で探究活動の重視が打ち出された高校教育の課題を聞いた。
■どうしても東大に行きたい
――東京大学の推薦入試は、いつから受けようと思ったのですか。
美樹 高1のときに東大で推薦入試が始まったのですが、その頃から興味はありました。自分の研究を学会で発表した経験もあるので、挑戦してみようと。学力だけでは劣っていたので、それをカバーするというのも少しあったのですが、今までやってきたことを評価してくれるのは一般入試より推薦入試だったというのが大きな理由です。 広樹 「受験はどうする」と聞いたら、己の実力も顧みず「とにかく東大」と。選択肢を与えたかったので、高1、2の頃には、いろいろな大学を見に行くように言ったのですが、本人が結局「東大に行きたい」と。 美樹 実は小さい頃から漢字以外にクイズも好きで、東大のクイズ研究会に入っています。……

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