グローバル人材育成を目指し ESDのコンソーシアム推進

日本ユネスコ国内委が12団体採択

日本ユネスコ国内委員会(会長・安西祐一郎独立行政法人日本学術振興会顧問)このほど、2018年度の「グローバル人材の育成に向けたESDの推進事業」の対象となるコンソーシアムを決定した。多様なステークホルダーの参画によるESDコンソーシアムの構築と、「ESDの深化」を図る高度な実践を通じて、持続可能な社会づくりの担い手を育成し、地域のSDGs達成の推進に寄与することが目的。今年度は大学、教委、自治体、公益法人など12団体となっている。

この事業は、2014年度からの継続事業である「ESDコンソーシアム事業」と、18年度から新規にスタートした「ESDの深化による地域のSDGs推進事業」から成る。

コンソーシアム事業は、教委や大学が中心となり、ESDの推進拠点であるユネスコスクールとともにコンソーシアムを形成し、地域におけるESDの実践・普及や、国内外におけるユネスコスクール間の交流などを促進する。今年度は継続で4件が採択された。

一方、地域のSDGs推進事業は、ESDに携わる多様なステークホルダーがチームを形成し(ESD-SDGsコンソーシアム)、ESDの深化を図る高度な実践を通じて、持続可能な社会・地域づくりの担い手を育成し、地域のSDGsの推進に寄与することが狙い。

主な事業メニューは、(1)ホールスクールアプローチの全国的な普及・推進(2)学校教員およびユース世代のESDの実践力強化(3)地域のSDGs達成に向けた課題解決のためのESDの実践(4)ユネスコ事業との連携によるESD/SDGsの推進――となっている。

採択された事業の、代表団体、事業名、主な活動例は次の通り。

〈ESDコンソーシアム事業〉
▽広島大学=グローバル人材を育成する教員を研修・養成するためのESDコンソーシアム【活動例】グローバル人材に必要なコンピテンシーの育成ができるスーパー教員・教員志望学生の育成。そのための教員研修やESD実践の懸賞等の実施

▽信州大学=信州の環境と知に根差したESDコンソーシアムの形成【活動例】ユネスコ協会、公民館との連携による社会教育としてのESDの普及・ユネスコエコパークの活用

▽静岡大学=ESD・国際化ふじのくにコンソーシアム【活動例】県内および中部地区のユネスコスクールの交流・研修の一層の促進

▽横浜市教育委員会=横浜市ESD推進コンソーシアム【活動例】市教委を中心に、市内ESD推進校を中心に市内学校の一体的なESDの浸透をねらい、学校経営や教育活動とカリキュラムデザインの見直しを推進

〈ESDの深化による地域のSDGs推進事業〉

▽奈良教育大学=ESD実践力とファシリテーション力の養成を目指した次世代教員研修事業【活動例】ESD授業実践のイメージ化を促す「ESDをひろげる研修」(全国でのSDGs講演会等)、ESDを指導できる教員の育成を目指す「ESDをふかめる研修」(奈良教大独自のESDティーチャー認証プログラムの全国展開)を柱に、若手教員及び教員志望の大学生・高校生を主な対象とした教員研修を実施

▽一般社団法人あがのがわ環境学舎=(新潟県)阿賀町近代化遺産の光と影を通じたESD-SDGs ~小・中学校向け教材化プロジェクト【活動例】代表団体が、新潟県阿賀町役場や環境NPOと連携し、阿賀町の近代産業の発展と公害問題という「光と影」をテーマに、小中学校向け教材作成

▽公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター=ESDの深化による地域のSDGs推進事業【活動例】全国のサステナブルスクール支援のための研修会+報告会(サステナブルスクールサミット)を実施

▽大牟田市教育委員会=ESDの深化によるSDGsの達成に向けた教育行政ネットワークと指導者育成システムの構築【活動例】(福岡県)大牟田市教委を中心に、全国11の市教委がSDGs/ESD教育委員会コンソーシアムを形成し、研究協議

▽宮城教育大学=東北地方のSDGs達成に向けた学校と地域の協働によるESDの推進【活動例】各地域が目指すSDGsを明確にし、学校と地域の連携によるESD/SDGsの推進拠点を10カ所育成

▽北海道大学=札幌―道央圏ESD-SDGsコンソーシアムの推進【活動例】北海道大学ほか2大学を中心に、札幌市、ESD実践校などがコンソーシアムを形成し、札幌市を中心に道央圏で活動

▽愛媛県新居浜市=四国におけるSDGs達成に向けた課題解決のためのESD推進事業【活動例】新居浜市の若手教員の実践力強化

▽特定非営利活動法人日本ジオパークネットワーク=ジオパークを活用したESD-SDGs学校教育推進モデル・教育旅行推進モデル開発事業【活動例】全国のジオパークを活用した学校教育・教育旅行の推進を目的に、五つの異なるジオパークESD実践モデルを開発