(鉄筆)中東の紛争地域を中心に…

中東の紛争地域を中心に、難民や避難民という形の悲劇が続いている。中でも、シリアでの問題が周辺諸国に深刻な影響を与え、「この地域での紛争が解決されない限り、何百万もの人たちが難民となり、ヨーロッパに向かう可能性がある」との見方をする専門家もいる。

最新のユニセフ・ニュース(今年冬季号)によると、昨年11月2日現在で、シリア国内で人道支援を必要としているのは1220万人、今すぐ支援が必要な子どもは800万人に達し、すでに200万人の子どもたちが国外に逃れているという。なんという人数だろうか。この悲劇性には、驚かざるをえない。

国際社会に対し、その子どもたちの保護の強化に取り組むよう求めているのもユニセフだ。「本来、生まれた国で元気に育っていくべき子どもたちが、親と一緒に困難な移動を迫られるのは権利の侵害である」と訴え、「子どもたちを守るための10の法則」を掲げ、積極的に活動している。

その法則には、「搾取や暴力を防ぐ」「家族と離ればなれにさせたりはしない」「特別なケアと注意を払う」「質の高い教育、保健ケアを公平に受ける権利を持つ」など、至極当然なことであるが、重要な項目が並んでいる。

この問題は、平和な世界に住む日本の子どもたちにとってひとごとと捉えてはいけない。同じように「いじめ」「暴力」「自殺」などの課題を抱えている。この際、「10の法則」を応用し、問題解決のための教訓にしたいものだ。(公財)日本ユニセフ協会は、「シリア緊急募金」への協力を呼び掛けている。

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