(鉄筆)民主党政権時に文部科学副大臣を務め…

民主党政権時に文部科学副大臣を務め、現政権下でも文部科学補佐官として活躍する鈴木寛氏(東大・慶大の両教授)が、(株)アゴラ研究所(池田信夫所長)の運営するウェブサイト「アゴラ」に「子供が人工知能に仕事を奪われないための教育改革」と題する論説を掲載した(1月12日)。

「すずかん」の名で親しまれている鈴木補佐官は通産省の官僚時代から、学生などを集めた私塾「すずかんゼミ」を主宰。4年前には(一社)社会創発塾を設立し、社会起業家の育成に力を入れている。

こうした人材育成の基本的な考え方は「丸暗記教育」からの脱皮。「テクノロジーの進化、情報化社会のシフトにより、暗記力と反復が得意なだけの人材はロボットに負ける。ロボットが進化し、2045年には人工知能(AI)が人間の脳を超えるとの予測もある」とし、これからは、思考力や判断力を重視した教育に転換するのを強く求めている。

その意味で、現在進められている一連の教育改革、児童生徒が主体的に学び問題を解決するアクティブ・ラーニングや高大接続システム改革に関心を寄せ、中でもバカロレアを「日本が参考にする一つのモデル」としている。バカロレアは徹底した論述式で「思考力」を問うフランスの大学入試制度。

21世紀の後半まで生きていく今の子どもたちに、もはや暗記力と反復力しか問えないマークシート型、マルチチョイス型の受験は意味をなさない。「22世紀の架け橋となる世代」をも含めて、私たちには「未来への責任」が問われている。鈴木氏は論説をそう結ぶ。

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