(鉄筆)「チーム学校」の実現に向け…

「チーム学校」の実現に向けた昨年末の中教審答申。学校に教員以外の専門家が参画する改善方策が打ち出された。重要な担い手とされたのがスクールカウンセラー(SC)とスクールソーシャルワーカー(SSW)である。「心理や福祉に関する専門スタッフ」として活躍が期待されている。

その答申で「国は、SC、SSWを学校等において必要とされる標準的な職として、職務内容等を法令上、明確化することを検討する」と、法的な整備を求めた。

これらの問題に対応するために、文科省は「教育相談等に関する調査研究協力者会議」を設置し、本格的な審議に入った。第2回会合(1月22日)では関係団体などからのヒアリングが行われ、教育相談の実態が詳しく報告された。

報告者の1人、宇部フロンティア大学の高田晃氏(臨床心理士)は、SCが対象とする児童生徒の問題行動について「不登校に関する内容が最も多いが、いじめ、非行、友人関係、親子関係、学習関係では学力不足、発達障害など実にさまざま。特に、貧困によって自尊感情が低くなった児童生徒への心の支援が新たな課題だ」などと強調した。

SCの位置付けについては「相談したいときにいつでもSCがいる状況を整える必要がある。そのためにも週5日の常勤とするべきだ」と訴えた。SCの勤務形態は現在、1人が数校を担当する拠点校方式が主流だが、「給与が安定しない。これでは非正規職員扱いではないか」との意見もある。「チーム学校」の重要な担い手であるSCとSSWの法的な位置付けが急がれる。

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