(鉄筆)教育課題の中でも不登校の…

教育課題の中でも不登校の解消は最も困難な問題の1つである。こう痛感する教育関係者は多いだろう。文科省の不登校に関する調査研究協力者会議(森田洋司主査)の取材を通じて、常に感じる印象である。

その大きな原因は、不登校に至る要因が複雑・多岐にわたるため、決め手となる解決策が見つけにくく、不登校児童生徒を支える学校への支援体制が不十分などが挙げられよう。

1月20日に開かれた同会議は、昨年8月にまとめた中間報告を踏まえて、関係機関との連携による具体的な取り組みなどが話し合われた。そこでは、入所・通所型施設(教育支援センター)や訪問型支援の取り組みのほか、ICT活用などが提案された。

同会議は、今年度末には最終報告をまとめる予定だが、その副題には、「一人ひとりの多様な課題に対応した切れ目のない組織的な支援の推進」を掲げるという。特に、不登校問題解消の核心である「切れ目のない」施策の展開を強調した点は、高く評価されよう。その効果のほどを期待したいものである。

その「切れ目のない」施策の1つとして、「中学校卒業後も不登校状態にある生徒に対して、組織的に社会的自立をサポートする」という方策が打ち出される予定だ。この施策が、学校現場の教員にどこまで負担をかけるのかは、今後の議論次第だが、その教育的意義は大きいのではないか。最終報告を見守りたい。同協力者会議では、この支援策と並行して「不登校での重大事態の調査に係る指針」についても議論している。これもとても重要だ。

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