(鉄筆)中3と高3の英語力を…

中3と高3の英語力を把握する上で興味深い調査結果が、文科省の全国的な学力調査に関する専門家会議(耳塚寛明座長)の第5回会合(2月2日)で発表された。平成27年度英語力調査速報で、英語4技能がバランスよく育成されているかを測定し、学校での指導改善に役立てるのが目的だ。

その結果、中高生共に、4技能の習得には課題が大きかった(本紙2月8日付2面で既報)。この中で中学生は、初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話したり書いたりすることができる「英検3級程度以上」(語学力の国際的指標「A1上位以上」)の割合は「読む」26・1%、「聞く」20・2%、「話す」32・6%、「書く」43・2%だった。

このように、4技能がバランスよく育成されていないだけでなく、「書く」の無回答者が12・6%もいるなど、生徒間の学力差が大きな課題として浮上している。

一方、「英語の学習が好きではない+あまり好きではない」と回答した生徒は過半に達している。好きではない学習によって4技能のバランスのよい習得がなされるのか、疑問である。好きになれないような授業が、それほど行われているのだろうか。

教員の指導力はどうか。同省の平成26年度英語教育実施状況調査によると、「授業中、発話を半分以上、英語で行っている英語教員」は、公立中学校3年生担当で46・9%、公立高校3年生担当で48・1%だ。高校では英語の授業は英語で、を基本とする。次期学習指導要領では中学校でもこれを目指す。教員養成や研修の改善は、英語教育の死活問題といえよう。

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