(鉄筆)2月10日の中教審総会で…

2月10日の中教審総会で生涯学習分科会学習成果活用部会が打ち出した「資格試験」の活用問題が、委員から注目を集めた。同部会が生涯学習分科会との合同会議(1月25日)でまとめた「生涯学習による可能性の拡大、自己実現及び社会貢献・地域課題解決に向けた環境整備について」と題する審議経過報告(骨子素案)に書き込まれたものだ。

素案では「一億総活躍社会」の形成を強く意識。「検定試験は学びと活動の橋渡しを促進する」とした。「いつでも誰でも受検でき、チャレンジ精神の涵養、自己の学習の到達目標・到達度の確認、教養の涵養など様々な意義がある」と説明する。

従来の方策と大きく異なるのは、学校に検定試験の活用を期待している点。「多様な学習成果の測定のための1つの方法として活用してはどうか」「特に高校段階では、単位認定の取り組みが進むことが重要ではないか」と提言している。

それにしても、国内にある資格試験の多さには驚く。語学分野だけでも数えきれないほどだ。ウィキペディアによると、英語の資格試験は何と29にも上っていた。

長い間、英語関係の資格試験に携わってきた知人に、学校での検定試験活用について聞いたところ「数十年も前から、資格試験重視を主張してきた。これは、人間の価値が問われる時代がやってきたのを意味する。既存の大学の価値が低くなる一方、資格試験重視の考えは広がるだろう」と予測していた。社会資源の1つとして検定試験を捉え、学校に導入する道筋は的を射た考え方だと思うが、いかがか。

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