(鉄筆)学校教育と生涯学習の…

学校教育と生涯学習の円滑な連結による教育の質の向上が求められている。そんな中で最近、注目すべき動きがあった。中教審生涯学習分科会学習成果活用部会(菊川律子部会長)が2月24日に「検定試験の質の向上等について」と題する審議経過報告(素案)をまとめた。ここで明らかにされた内容だ。

素案では、最近の「検定試験の活用状況」を取り上げ、「一定の検定試験に合格している場合に、採用において優遇措置が与えられたり、入試において加点の措置や一定の試験の免除の措置があったり、学校の履修単位数として認定したりする事例が広がっている」として、学校教育と生涯学習のマッチングの重要性を示唆。その上で学校に期待することとして「検定試験の結果を学校での指導に役立てるとともに、特に、高校段階では、一層、単位認定などの取り組みが進むことが重要」と、踏み込んだ提言をしている。

このマッチングの好例として、世界遺産検定を挙げている。NPO法人世界遺産アカデミーが実施する世界遺産検定の受検者数は毎年うなぎ上り。昨年には約2万7千人に達している。年齢層は10歳未満から90歳代までと幅広く、学生が60%、会社員が20%などとなっている。

特に、中・高校では社会科の選択授業、世界史、地理のほか、総合的な学習、異文化理解学習として行われている。企業では、旅行会社などで人材育成の一環として導入しているという。両者のマッチングは、今後の大きな課題である。検定試験を介して円滑な連結を果たしてもらいたい。

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