(鉄筆)次期学習指導要領に向けた…

次期学習指導要領に向けた改訂で目玉の1つとなっているアクティブ・ラーニング(AL)の実践研究のための本格的な検討が始まった。

昨年8月に中教審教育課程企画特別部会でまとめられた「論点整理」で、ALによる授業改善の重要性が強調された。それ以来、下部組織である総則・評価特別部会や各ワーキンググループなどで、細部にわたり審議が続けられてきた。

高等教育関係者にとっては先行導入された経緯があり、関心度はそれなりに高い。だが、初等中等教育関係者にとっては、極端な言い方をすれば、ALの登場は寝耳に水の感が強いのかもしれない。小学校ではすでにALはやっているとの声がある一方で、現場の何人かの教員に聞くと、自信をもって取り組むとの姿勢はあまり感じられなかった。

至極当然の反応で、万が一、失敗した場合、どう責任をとったらよいかを考えたら、新しい教育指導の実施にためらうのはうなずける。実施する前に、万全な研修によって数多くの課題解決に対応できる体制づくりが望まれよう。

その際、失敗事例に学ぶのを勧めたい。大学教育関係者には「ALの実践は試行錯誤の連続。小さな成功と失敗を繰り返し、振り返りによって改善点を見つけて、再びチャレンジをしていく中で少しずつ良い授業ができるようになっていく」「メディアが報じるALの実践例は、すごいものが多い。それらは遠い目標にはなり得ても、遠すぎて日々の試行錯誤の参考にはならない」とする人もいる。挑戦する気持ちだけは失わないでほしい。

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