(鉄筆)ほとんどの幼児・児童・生徒・学生は…

ほとんどの幼児・児童・生徒・学生は、新学期を晴れやかな気持ちで迎えているであろう。ただ、貧困、いじめ、児童虐待など、さまざまな要因で登校できない子どもたちがいる現実を忘れてはならない。

各自治体の不登校の実態と対策は、文科省が昨年10月に公表した「平成26年度スクールソーシャルワーカー(SSW)実践活動事例集」に詳しく報告されている。そこからは、想像以上に深刻な事態が分かる。しかもそのほとんどの事例が、些細なきっかけで適切な手当てが講じられないまま、不登校に陥るというケースだ。

昨年12月、同省の初中教育局長の諮問機関として「教育相談等に関する調査研究協力者会議」(野田正人座長)が発足。3月14日の第4回会議で中間報告(素案)をまとめている。そこで適切な解決策として強く打ち出しているのは「チーム学校」の重要性を指摘した昨年末の中教審答申だ。

これを反映して協力者会議では、学校、スクールカウンセラー(SC)、SSW、教委の役割分担と、SC、SSWの効果的な活用についての「ビジョン」(活動方針等に関する指針)の策定を求めている。

文科省は、教委が先頭に立ってSC、SSWといった外部の専門家の力を頼りにしながら、各学校での不登校対策の解決に期待しているのが分かる。近く最後に残る懸案事項の「校内体制における位置付け」について話し合うとしている。現場教師に納得のいく議論と実りある成果を期待したい。「チーム学校」が単なる大所帯になり、動きにくくなるのでは、全く話にならない。

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