(鉄筆)中教審は現在、政府が…

中教審は現在、政府が平成25年6月に閣議決定した第2期教育振興基本計画(平成25~29年度)の現状と課題について審議している。3月9日の第3回会議で、その具体的内容が明らかにされた。

注目されるのは5つ目の成果目標である。「『社会を生き抜く力』に加えて、卓越した能力を備え、社会全体の変化や新たな価値を主導・創造するような人材、社会の各分野を牽引するリーダー、グローバル社会にあって様々な人々と協働できる人材、とりわけ国際交渉など国際舞台で先導的に活躍できる人材を養成する」と掲げられている。

同会議でも、この成果目標に強い関心が寄せられ、各委員から活発な意見が出ていた。「素晴らしい考えだが、この問題は初中教育と生涯学習がコラボしなければ実現できない」「教科指導を充実させればできるという問題ではない」など、慎重論もあった。全体的には実現に前向きな姿勢が感じられた▼その根拠については「難しいことでも失敗を恐れないで挑戦している児童生徒の割合が増加傾向にあるほか、PISA2012でも科学的・数学的リテラシーが参加国中でトップレベルの成果を上げている」点を指摘した。

グローバル人材の育成に関しては、「日本人としてのアイデンティティーや日本文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション力、主体性・積極性、異文化理解の精神などを身に付けさせることが重要」との意見もあった。「卓越した能力」を直ちにエリート教育とせず、この成果目標に注目していきたい。

関連記事