(鉄筆)ベネッセ教育総合研究所が…

ベネッセ教育総合研究所が小・中・高校生を対象に実施した「2015年の第5回学校基本調査」で、極めて興味深い調査結果が発表された。

この調査は、経年変化(前回は2006年)によって比較分析したもの。有効回収数は小5と中2が2千人台、高2が4千人台で、「出された宿題をきちんとやっていくこと」に加え「授業で習ったことを自分でもっと詳しく調べる」「自分で興味を持ったことを学校の勉強に関係なく調べる」など、能動的な学習態度に深く関連する項目の肯定率が上昇していた。

次期学習指導要領に向けた論議では、アクティブ・ラーニング(AL、主体的・協働的学習)型の指導が求められている。この調査結果で、能動的な学習活動の項目で「好き」の割合が増加していた点は、AL型の授業が児童生徒からおおむね前向きに受け止められているようだと分析している。ただ、「先生が黒板を使いながら教える授業」の肯定率も8割程度に達しており、従来型の指導が決して否定されていないことも分かった。

この調査結果を踏まえた座談会で、青山学院大学の樋田大二郎教授は、AL型の授業について「自分で課題を見つけ、それを解決するための方略を考え、答えらしきものが複数出たら、その中から最適解を選ぶ。そういった課題解決型学習が重要だ」と指摘していた。

児童生徒の学習態度の実態を踏まえ、それを「主体的な学び」につなぐ責任は、教師の側にあるわけだが、それこそ教育界が一体となって「教育改革」に挑む意気込みで取り組んでほしいものだ。

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