(鉄筆)小・中・高校でプログラミング教育が…

小・中・高校でプログラミング教育が必修化される問題。安倍首相が4月19日の産業競争力会議で示した新成長戦略に盛り込まれた。文科省での本格的な議論はまだ経ていないが、機運が高まっている。同省は同日、「小学校段階における倫理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」を設置、大型連休明け以降に論議していく。

プログラミングでは、ソフトウェアを使って仕事に必要な計算をさせたり、芸術表現にもなるような作品を作ったりする。識者によると「これからの時代を生きていく子どもたちにとって、字を書く、計算ができるのと同様に必須のリテラシーになる」という。そのための人材育成手法として、プログラミング教育を実施するというわけだ。

ただ、小・中・高校でのプログラミン教育を今から行って、果たしてイノベーションにつながるのか疑問視する声もある。「これからの社会にITスキルが必須なのはいうまでもないが、それはプログラミングのテクニックではない。人工知能が発達すれば、近い将来、プログラミングという仕事そのものが消滅する可能性が高い」という。

ただ、海外での普及ぶりは目覚ましい。オバマ大統領が必修化を論じるなど導入に熱心な米国。教員へのプログラミング教育に注力する英国。シンガポール、エストニア、フィンランドなども。

文科省での論議に注目しながら、これから先の社会を生きていくのに真に必要な学力や能力や感性とは何なのか、深く問う営みを忘れてはならない。

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