(鉄筆)熊本・大分で発生した大地震で…

熊本・大分で発生した大地震で目を見張ったのは、各地から駆けつたボランティアの活躍ぶりだ。多くの老若男女が自発性と無償の精神で善意の行動に携わっていた。心から感謝したい。

ただ、残念ながら一部では、心無いボランティアもいて、ひんしゅくを買っているとの報道もある。5月の大型連休に被災地に殺到した、いわゆる「モンスターボランティア」の存在だ。東日本大震災時でも問題視されたが、ボランティアの一部が食事などを要求する行為や、被災者そっちのけで盛り上がる「自称ボランティア」が少なくなかったという。被災家屋を背景にピースをして写真撮影をしていたり、避難所ではしゃぎまわって被災者から怒鳴られたりする非常識な事例もある。
学校にも「学校支援ボランティア」という存在がある。学校の教育活動について、地域の教育力を生かすために、保護者や地域人材、団体、企業などがボランティアとして学校をサポートする活動である。現在、多くの学校がその恩恵に浴している。

ただ、一部の学校では、教育目的ではなく、自己実現のために活動している人たちがいるとの声がある。「ボランティア公害」といった現象が起こり、ボランティアに関する拒否反応が出ているとも。この現象は、阪神・淡路大震災のとき、大挙して押しかけたボランティアの中に、現場で右往左往するだけで迷惑をかけた状態を示して使われた。

念を押すようであるが、本来、ボランティアとは、自発性と無償性によって成立するのを肝に念じ、活動してほしいものである。

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