(鉄筆)グーグルが開発したAI…

グーグルが開発したAI(人工知能)のアルファ碁(Alpha Go)が今年3月、世界最強といわれる韓国のプロ棋士と対局し、4対1で圧勝した。

この結末に、世界に衝撃が走った。囲碁は人類が発明した最も複雑なゲームといわれ、AIが人間を凌駕するのはまだ10年はかかるといわれる中での出来事だった。「このままAIが進化していけば、どんな未来が到来するのか」と大いに興味をそそられた。

そんな中で、NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治・人工知能を探る」と題する番組が5月15日に放送された。将棋界の天才棋士・羽生名人が世界各地のAI開発の最前線を訪れて話を聞く内容だ。「AIは進化していると思っていたが、そのスピードが尋常ではない。これには本当に驚いた」と語っていたのが印象的だった。

自ら知を組み立て直して進化するAIは、囲碁、将棋、チェスなどの勝負事だけではない。「人間の医師が見逃す小さながんを見つける」「運転の仕方を覚え、ぶつからない車を実現する」「自らの発想で絵を描く」など、多様な分野に出現している。

このAIに関する教育界の反応はというと、5月10日開催の中教審教育課程企画特別部会の会合では取り上げられ、「人工知能は、人間が物事を深く理解する過程(個々の知識を関連づけて概念を理解していく学習過程)を模した『ディープ・ラーニング』を取り入れ、飛躍的に進化した」としている。教育実践の場でどのように活用されるのかされないのかは、まだ未知だが、導入には慎重な検討を期待したい。

関連記事