(鉄筆)中学校の部活動は…

中学校の部活動は、教育的な価値が認められているにもかかわらず、運営面や指導面などに課題が多い。それが次期学習指導要領に向けた改訂の検討で、見直される見通しになってきた。

中教審教育課程部会中学校部会で取り上げられた検討事項に、「部活動は、生徒の自主性・自発的な参加により行われる活動であることを踏まえつつ、競技に偏った指導ではなく、生涯を通して継続できるようなねらいを持つことを重視すべきではないか。また複数種目、シーズン制および生徒のニーズに応じた活動など、多様な視点で考えていくべきではないか」とある。

学校側の受け止めはどうか。全日中の平成27年度調査によると、部活動が「生徒間の好ましい人間関係に役立った」「学校生活態度の向上・規範意識の高揚に役立った」はどちらも9割近くが肯定。「特に効果は上がっていない」は0・5%に過ぎない。

だが、その問題点となると、生徒、教員、保護者が三者三様だ。共通しているのは「活動時間が長すぎる」「指導者の指導力不足」「活動場所がせまい」(文科省調べ)など。

部活動は、中学校学習指導要領解説総則編の「部活動の意義と留意点」で「教育課程との関連が図られるよう留意すること」とされているが、そのように進んでいるとは必ずしもいえない実態がある。それに危機感を抱いたのか、中学校部会の第2回会合(5月19日)で委員からは「部活動を充実させるならば、教育課程の内と外からの学びが密接につながらないと意味がない」との指摘があった。今後の議論に注目したい。

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