(鉄筆)「プログラミング教育」…

「プログラミング教育」。論理的思考力や問題解決力を向上させる手法として最近、よく聞く。世界中で注目されているが、日本ではようやく、初等教育段階での実施が問われてきた。

そんな中で、この教育を重視した文科省は5月に「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」を設置。6月3日の第3回会議では、早くも取りまとめ案を審議するほどのスピード感だ。次期学習指導要領に向けた改訂作業の工程を配慮したとの観測もある。

そこで気になるのは、現場感覚である。プログラミングは、中学校技術・家庭の技術分野ですでに行われているが、小学校ではいわば「新しい教育」である。これがすんなり受け入れられるか。中教審教育課程部会小学校部会の委員からは、懸念する声が多く出されている。

「小学校は教科担任制ではなく、1人が全てを教えている。何々教育が次々に入ってきている。この学習環境の中で誰が一体どの枠を使って行うのか、実現可能な道はあるのか」「内容を増やすばかりでは、到底、小学校の先生はやりきれない。それなりの人員と条件整備が必要だ」といった具合だ。

こんな状況では、小学校でのプログラミング教育の全国展開は、まだ遠い先を想定せざるを得ない。「デジタルとアナログは二者択一ではなく、共存あるいはそれを総合的に捉える必要がある」との意見もあった。重要な教育課題と捉え、導入を本気で目指すのなら、現場に即した発想で実現の道を探ってもらいたい。

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