(鉄筆)最近、たがが緩んだとしか考えられない教育事故が…

最近、たがが緩んだとしか考えられない教育事故が、学校で起きている。

1つは筑波大学附属の中学校、高校、特別支援学校に勤務する3校の男性教員計4人が、教員免許を失効したまま最大4年以上にわたり授業をしていた。

同学によると、埼玉県教委が今年5月、附属坂戸高校を調査した際に、失効に気付いた英語教諭が申告。更新時に必要な講習は受けたが、県教委への手続きをしていなかったため、平成23年度末で失効していた。

事態を重視した同学は、附属11校の全教員を調べたところ、他の3人の失効が判明。非常勤講師と特別支援学校の教諭2人は講習も受けていなかった。判明後、4人とも授業から外れ、非常勤講師は退職したという。この事態は、同学が6月10日の記者会見で明らかにしたものだ。

学校教育の模範となるべき国立大学附属学校で、いわば失効状態の運転免許で車を運転していたような失態に対し、関係者の猛省を促したい。

もう1つの教育事故は、東京都東村山市立中学校の保健体育で、保健分野の授業が未実施だった問題。驚いたことに、この学校で過去10年間に保健体育を担当していた教員7人のうち6人に確認したところ、今も在籍している1人は10年前から全く保健分野を教えていなかったというのだ。

「たがが緩む」とは「緊張が緩む。年をとって鈍くなる。締まりがなくなる。規律が緩む」などを意味している。人の子を教え、その人生に関わる緊張感の欠如、教員免許更新制への経年劣化的な鈍磨。関係者は姿勢を正し、改善策に取り組んでほしい。

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