(鉄筆)「欧米諸国と比べ、日本ほど…

「欧米諸国と比べ、日本ほど大学などの教育機関と企業間との連携がスムーズにいっていない国はない」といった声をよく聞く。代表的な事例が、学生が在学中に自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うインターンシップである。

政府(文科、厚労、経産各省)はすでに「インターンシップの推進に当たっての基本的な考え方」を打ち出してはいるものの、具体的な方策は手つかずのままの感である。

そこで文科省は、適正なインターンシップの普及に向けた方策とさらなる推進に向けた具体策を検討するために、有識者13人による「インターンシップの推進等に関する調査研究協力者会議」を設置。7月12日に初会合を開いた。

会議を傍聴しながら、率直にいって、インターンシップの本来の意義と現実との間には、大きな乖離があると感じた。「大学、学生、受け入れ企業それぞれにとって互恵的で有意義なもの」との認識はあるものの、特に大学などの教員の非協力、学生の無関心は目に余るほどである。このほぼ20年間に、インターンシップを単位化した大学は5倍強に増加してはいるものの、参加学生の割合は2・6%に留まっている。

協力者会議では、学生などに期待が持てない以上、「小・中・高校生に、インターンシップを受けさせたらどうか」との意見があったが、すでにキャリア教育が行われており、初中教育段階では、本来の意味でのインターンシップは無理だろう。大学関係者の猛省を促したい。このままだと、企業の衰退も避けられないのではないか。

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