(鉄筆)中教審では現在、初中教育分科会、教育課程部会など…

中教審では現在、初中教育分科会、教育課程部会などの会議を頻繁に開き、次期学習指導要領に向けた改訂作業に取り組んでいる。これに水を差すわけではないが、構成メンバーの中教審委員が理想的な教育課程の編成を追い求めるせいか、学校現場にとって実現が難しい課題が突き付けられている。

その1つが「主体的・対話的で深い学びの実現」。「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善で、注目されている。ただ、この言葉だけを聞いて、その内容がどういうものか説明できる現場の先生方はそれほど多くはないのではないだろうか。

「論点整理」によると、「主体的学びとは、学ぶことに興味や関心を持ち、見通しを持って粘り強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる」「対話的な学びとは、子ども同士の協働、教員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えることを通じ、自らの考えを広げ深める」とある。

問題は「深い学び」の内容だ。「習得・活用・探究という学習プロセスの中で、問題発見・解決を念頭に置いた学び」との説明があるが、中教審委員からでさえ「これでは抽象的でよくわからない」との意見が出ていた。

「主体的・対話的で深い学び」の実現は、「生きて働く知識・技能の習得など、新しい時代に求められる資質・能力の育成」「知識の量を削減せず、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善」など、あくまで「学習過程の改善」を目指したものという。そのためにも、具体的な事例を通じた納得できる説明をしてほしい。

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