(鉄筆)子どもを取り巻くネット環境の変化が…

子どもを取り巻くネット環境の変化が、驚くほどのスピードで進んでいる。それに伴い子どもの犯罪被害と加害の問題が引き続いている。この問題を研究している竹内和雄兵庫県立大学准教授は、7月25日に開かれた中教審の学校安全部会の会合で、最新の動きなどを踏まえて説明した。

それによると、子どもを取り巻くネット環境は、(1)低年齢化(ケータイネーティブ2世、スマホ育児)(2)子どもが被害者(ネット上の出会い)(3)子どもが加害者(個人情報、不適切投稿)(4)違法・有害サイト(残虐・性・出会い系)——の4つに分類できるという。このうち、違法・有害サイトの犯罪は、加害者にも被害者にもなるという深刻な事態を招くという。

象徴的なケースがある。群馬県内の女子高校生が、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人拘束事件を想起させる写真をツイッターに投稿し、批判が殺到する騒ぎになった。

しかも、画像に写っていた生徒2人は、匿名掲示板に個人情報をさらされ、中傷の集中砲火を浴びた。うち1人は専門学校への進学を断念した。軽い気持ちで投稿した不謹慎な画像が、人生を狂わせる結果を招いた。寄せられた匿名掲示板への書き込みには、激烈過激な内容のものが多かった。

驚くなかれ、接続機器使用の低年齢化は想像以上に進んでいる。総務省の調査(昨年7月)によると、0〜1歳児では10%台、4〜6歳児では40%台が利用していた。この子らが成長し、ネット社会の中でどのように生きていくのか。優れて教育の問題である。

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