(鉄筆)理科の学習で「高い成果を上げ…

理科の学習で「高い成果を上げている学校の特徴」を明らかにした調査結果が、注目されている。(株)三菱総合研究所人間研究本部が、8月30日に開かれた文科省の「全国的な学力調査に関する専門家会議」(耳塚寛明座長)で、「全国学力・学習状況調査の結果を用いた理科に関する調査研究」を報告した。

3年ごとに実施される全国学力調査での理科について、平成24、27年度の結果を用い、「理科の学力に影響を与えている変数」と「高い成果を上げている学校の特徴」を明らかにした。

このうち、「高い成果を上げている」学校(小・中学校各5校)の特徴は、小学校では「できる限り理科室を使って観察・実験を交えながら授業を展開」「生活科で食育や環境教育、自然体験の機会を積極的に提供」「予想、観察・実験、結果、考察の流れによる問題解決型の学習指導」。

中学校では「毎時必ず授業の冒頭で課題を提示し生徒に予想を立てさせた上で観察・実験を行う」「1、2年生の間に『書く』時間を多く設け、3年生ではグループ活動で『話し伝える』時間を確保」「ICTの積極活用」などだった。

理科の学びには観察・実験が欠かせない。そうしてこそ、知は腑に落ちる。見える現象を通して見えない法則性が見えてくる。グループ活動も大切だ。これらの学校では「担任教員の専門性を基にした学年内教科担任制の実施」「主幹教諭が理科専科となり、授業の事前準備や事後フィードバックに当たる」など、人的配置も工夫している。行政は、こうした学びの環境を、ぜひ十分に整えてほしい。

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