(鉄筆)いま広域通信制高校が注目され…

いま広域通信制高校が注目されている。全国または3つ以上の都道府県の生徒を募集。受験するには募集対象の都道府県に在住、在勤しているのが条件。文科省の調査によると、設置形態は学校法人立85校(独立48校、併置37校)、株式会社立19校(独立18校、併置1校)、公立1校(併置のみ)。学ぶ生徒は、今年5月1日現在で約10万人(収容定員は約23万人)に達している。

この高校は、「まとめて5日間程度の合宿形式で、農業・漁業・陶芸・ボランティア活動などの体験学習などをする集中スクーリング」「インターネット環境が整っていない生徒でも、学習センターや協力校などで安心して直接指導を受けられるシステムの構築」のほかに、何よりも「インターネットを使ったe—ラーニング授業」を実施するのが大きな特色。

授業は、(1)インターネット上で受講できる(スクーリングを軽減)(2)必須条件であるレポートはネット上で送信できる(3)Webカメラを使用すると先生から直接指導が受けられる(4)入院中や海外留学中、不登校の生徒が学習しやすいシステム——などメリットが多い。

この高校の役割を重視している文科省は、有識者からなる「広域通信制高等学校の質の確保・向上に関する調査研究協力者会議」(荒瀬克己座長)を設置して論議。9月2日の会議で「素案」を発表した。不登校や中途退学者など多様な課題を抱える生徒への支援などを提案している。

一部に不適切な教育を実施した学校も発覚したが、学ぶ機会の提供は重要だ。なにより質の向上が急務だ。

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