(鉄筆)「小4のカベ」が学童保育にあった…

「小4のカベ」が学童保育にあった。対象児童が「おおむね10歳未満」とされていたからだが、児童福祉法改正で昨年4月からは小6までに拡大された。学校教育にはしかし、「小4のカベ」が存在する。授業レベルの変化に伴って現れるカベだ。

算数の応用力や国語の論理性を求める問題が、4年生から出される。具象的な思考から抽象的な思考へと質的な転換が図られていく3年生から4年生の間に、勉強が苦手な児童と得意な児童との間でかなりの差が出てくる。

私立中学校への受験準備が始まるのも、この時期だ。自宅や学習塾での一部受験教科の詰め込み学習が行われるため、中には「燃え尽き症候群」に陥る児童も出てくるという。現場教師からは「日々の遊びや学びを通した学習習慣づくりや楽しい学びの体験づくりができる環境が大切」と訴えているが、このカベを突き崩すのは難しいようだ。

最近では、英語教育関係者の間で「小4のカベ」がささやかれている。乳幼児のころから通信教育の教材や英会話スクールなどで子どもに身につけさせてきた英語の能力が、小4をピークに落ちていく現象を指す。中学受験が影を落としているからだともいわれる。

次期教育課程では、小学校高学年で英語が教科となる。英語教育改革・高大接続・入試改革で、今後は大学入試でも英語の「話す力」が重視されていく。「使える英語」を習得するための新たな「小4のカベ」が立ちはだかるというのだ。克服する難しさはあろうが、21世紀を生きていく子供たちを育てるために、手を尽くそう。

あなたへのお薦め

 
特集