(鉄筆)文科省はやっと重い腰を上げ…

文科省はやっと重い腰を上げ、長年の懸案だった教員の長時間労働の是正に取り組む。6月に公表された「学校現場における業務の適正化に向けて~次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタクスフォース報告」には、その改善方策が明らかされている。

報告は、教員の長時間労働を改善し、教員が子供と向き合う時間を確保するのがねらい。「教員の担うべき業務に専念できる環境の確保」「部活動の負担の大胆な軽減」「長時間労働という働き方の改善」「国・教委の指導体制強化」の4本柱からなる。

この中で、早急に是正に取り組むべき課題として、部活動の改善を挙げる声が強く出ている。ネット上には「教員の1日の平均労働時間は10時間程度。昼休みもゆっくり休むことはできない。運動部の顧問になったら、土日の出勤も当たり前。週に60時間以上勤務する教員や月に40時間の超過勤務をする教員も珍しくない。教職が『ブラック』と言われる理由」と言われるほどだ。

先日、NHKが、部活動の顧問から叱責された後に自殺した子供の遺族が開いたシンポジウムを報じる番組を放送した。「指導死」の実態とともに、適正な指導の在り方が問われた。

次期学習指導要領を審議している中教審初中教育分科会の会合(9月12日)でも、複数の委員から部活動の教育的意義を評価する声が聞かれた。子供たちの成長にとって部活動がこれまでに果たしてきた役割は、高く評価したい。そのためにも、適切な条件整備に、早急に努めてほしいものだ。

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