(鉄筆)地域住民にとって最も身近な学習拠点…

地域住民にとって最も身近な学習拠点。交流の場としても重要な役割を果たしてきた——。公民館はそういわれつづけてきた。平成23年度調査で全国に1万4千館ほどある。だが現状では、老朽化が進み、新規の来訪者も少なく、自主事業は趣味趣向のものが多く、マンネリ化しているなどと、芳しくない評が多い。

そこで、何とか有効な活性化の手立てはないものかと、公民館の一部では試行錯誤を続けている。そんな中で、広島県大竹市立玖波公民館が5年前にスタートさせた「地域ジン学びのカフェ」事業は、全国的にも稀有な取り組みとして評判を呼んでいる。

この実践は、同館の河内ひとみ社会教育指導員が発表。9月26日に開かれた文科省の「学びを通じた地域づくりの推進に関する調査研究協力者会議」の第3回会合で、である。同館の事業は「住民同士の横のつながりを構築」「地域課題を住民とともに学び考える」「地域の人がまちを元気にする活動へ」の流れで行われた。その結果、「まちの良さを再発見した」「学校と地域のつながりが増え、多世代交流に発展した」などの成果を上げている。

特筆されるのは、各種プロジェクトに中学生も参画し、「私たちも地域ジンの一員だ」との意識で活動する生徒が増えているところ。この結果、学校・地域・公民館による地域連携として「玖波スクラム」が展開されつつあるという。

公民館発の実践に、ぜひとも見ならいたいものである。「共通の仲間意識を表す愛称」である「地域ジン」が、各地に増えていくのを願う。

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