(鉄筆)ユニセフは今年12月11日…

ユニセフは今年12月11日に、創立70周年を迎える。第二次世界大戦後、困窮する子供たちに援助物資を供給するために1946年に創設。その地道な活動は賞賛に値する。現在の主な活動分野は保健、水と衛生、教育、子供の保護、ジェンダーの平等、緊急支援・人道支援など。

これまでの歩みはユニセフニュース秋号(251号)に詳しい。創設時から今日まで変わらない理念は「すべての子供を助ける」。戦後のミルク支援に始まり、給水ポンプの普及、エイズなどの対処・予防などに受け継がれてきた。

これらの実績を踏まえ、2010年から新しい理念として掲げているのは「誰ひとり取り残さない『公平性』の実現」。「このことが2030年までに達成すべき『持続可能な開発目標』(SDGs)の中に息づいて、世界がより良き未来へ進むための大切な指針となる」という。

ただ、現実の道はあまりに険しい。ユニセフが今年6月に発表した「世界子供白書2016」によると、世界が今、公平性に対応しなければ、2030年までに5歳未満児の6900万人が亡くなり、1億6700万人が極度の貧困の下で暮らし、小学校就学年齢のうち6千万人が学校に行けない。

白書では、こうした不公平を解決するカギは「教育」だとし、「子供が教育を受ける期間が1年延びれば、彼らが大人になってからの収入が約10%増加する。また若者による学校教育履修期間の平均が1年長くなるごとに、その国の貧困率は9%低下する」という。あらためて「教育」の影響力の大きさを実感する。

あなたへのお薦め

 
特集