(鉄筆)文科省による全国学力・学習状況調査…

文科省による全国学力・学習状況調査が平成19年度に開始されて以来、常にトップクラスの好成績を収めている秋田県。ベネッセ教育総合研究所発行の教育情報誌「VIEW21教育委員会版」は最新号で、県内でも小学校の学力が高い八峰町を取り上げ、分析している。

県と町が行っている「八峰町の学力向上にかかわる主な施策」を一読して驚いた。特に、町独自の施策は類例を見ないほど多彩だ。

主な項目だけでも、「学校生活支援事業(特別支援教育支援員の配置)」「中1ギャップ対策事業」「学力フォローアップスクール事業」「家庭・学校等における児童・生徒のトラブル対策」「国際交流事業」(国際教養大学との提携)「ICT支援員配置事業」「子ども子育てマイブック事業」「特別旅費(教員研修参加旅費で小学校10万円、中学校20万円を支給)」などがある。

注目されるのは「学力フォローアップスクール事業」。別名「町営学習塾」。同町には学習塾が無いため、中学校全学年を対象に、夏季・冬季休業期間に中学校内で勉強会を実施する。3年生は高校受験対策、1・2年生は宿題や復習が中心で、講師は教師や学生が当たる。子供や保護者に大変好評で、約9割の生徒が参加しているという。

同県の教育に詳しい阿部昇秋田大学教育文化学部教授は講演で、「秋田県の子供の学力が高いのは、地域の人たちが学校や教師を大事にする風土が根付いているからだ」と述べていた。裏を返せば、大事にされる資質・能力を備えた教師であるともいえよう。参考にしたい根付きである。

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