(鉄筆)教育現場では現在、児童生徒の…

教育現場では現在、児童生徒の間で”トイレに行けない症候群”が問題になっているという。「和式だから使えない」「臭いし汚いから近づかないようにしている」と、改修が進まない学校のトイレを嫌い、使えずにいるという。

そんな実態を裏書きするような調査結果が11月10日、文科省から発表された。全国の公立小・中学校約3万校を対象に初調査した。全便器数は約140万個。このうち洋便器数は約61万個(43.3%)、和便器数は約79万個(56.7%)だった。一般家庭でも洋式が普及している中で、半数以上の学校は依然として和式便器を使用しているのだ。

公立学校を設置する計1799自治体に、トイレ整備の今後の方針も尋ねている。その結果、85.2%の1533の自治体は、和式よりも洋式を多く設置すると回答。このうち、「洋式を90%以上」との回答は半数の765自治体に上った。

学校のトイレ問題で思い出されるのは、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏(81)だ。日本各地の学校などのトイレを、ボランティアで掃除する活動でも有名だ。鍵山氏によると、トイレ掃除をすると、「謙虚な人になれる」「気づく人になれる」「感動の心を育む」「感謝の心が芽生える」「心を磨く」の5つの効果が身に付くという。

子供たちにトイレ掃除をさせる是非はここでは問わないが、「トイレ掃除をすると、謙虚で丁寧な人間になれる」との教育的意義は、しっかりと教える価値があるのではないか。文科省初の調査で注目されるトイレの教育的な効用にも、目を向けよう。

あなたへのお薦め

 
特集