(鉄筆)東京電力福島第1原発事故で…

東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難した市立中1の男子生徒が不登校になった事案(市教委の第三者委員会がいじめと認定)が新たな衝撃を与えている。男子生徒の昨年7月の手記には、「ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった」など、生々しい風評被害の状況がつづられていた。

ネット上でも大きな反響を呼び、男子生徒への同情のほか、「子供だけが悪いんじゃない」「風評被害も立派ないじめ」と大人の責任や被災地に対する社会の姿勢を問う声もあった。

日本テレビ系のワイドショーでも取り上げられ、タレントの松嶋尚美さん(44)が険しい表情で、「加害者の親、何してるの! どういう育て方したん! なんで気づかへんの!」と一気にまくし立て、「きっちり耳そろえて(恐喝した)お金を返しって思うし、謝りに来いとも思う。学校だけの問題ではない」と続け、いじめ加害側の親などを猛烈に突いた。

横浜市の林文子市長も行動を起こし、11月16日には市教委に対し、関係者への聞き取り調査を改めて行うなどで再検証した上で、再発防止策を速やかに取りまとめるよう指示。21日には、すぐに取り組む事柄を市立全校に通知した。

その男子生徒は手記の最後に「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた」と書かれていた。「つらいけどいきる」という覚悟を関係者は重く受け止め、善処してほしいものだ。

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