(鉄筆)長年、現場教師を悩ませ続けてきた…

長年、現場教師を悩ませ続けてきた感のある複式学級指導。それが、次期学習指導要領に向けて脚光を浴びる可能性が出てきた。

複式学級とは、2つ以上の学年の児童生徒を1つに編制し、教師1人が同時に2つの学年を指導する、へき地・小規模校での手法だ。一方を直接指導している間に、他方は自学などの間接指導となる。

従来、この間接指導の在り方が問題視されてきた。「教師が何もしない指導」との批判も根強い。だが、間接指導こそ「これからの教育に大いに生かすことができる」と、全国へき地教育研究連盟は主張する。11月4日に開かれた中教審の教育団体へのヒアリングで、そう指摘した。

説明では「間接指導においては、児童生徒が課題解決に向けて個人で学習を進めたり、グループで話し合いをしたりして児童生徒が『見通しを持ち、主体的に学習に取り組む』『話し合いを通して自分の考えを広げ、深める』などの実践がなされている。このような指導技術は、単式学級において、児童生徒が課題解決に取り組む場面における教師の在り方、1つの学級の中で2~3種類の課題別に授業を行う場合などでも有効と考える」と。

複式学級での学びは、次期学習指導要領に向けた諮問の中で華々しく俎上に上った「アクティブ・ラーニング」と相通ずるのではないかというわけだ。そうだとすると、これまでへき地・小規模校での一手法だった間接指導の存在が、新しい視点で見直される可能性が、大いに出てくる。へき地教育での蓄積が、輝きを放つ時を待っている。

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