(鉄筆)東京電力福島第一原発事故で…

東京電力福島第一原発事故で福島県から横浜市に自主避難し、転校先の小学校でいじめを受けていた、現在中学校1年生の男子生徒。この問題の重大性から義家弘介文科副大臣が同市に赴き、林文子市長、岡田優子市教委教育長らと会談した。

ここでクローズアップされたのは、「教委と学校との連携の欠如」。義家副大臣は、生徒が多額の金を同級生に払わされていると学校に訴えていたものの、「重大事態」だと判断されなかったことについて、「小学生が何十万円の金をやり取りしているのが明らかになった時点で、『重大事態』として対応する責任があった。学校や教委の対応が十分だったとは言えない」と批判した。

これに対して林市長は「生徒の状況を理解せず、学校と教委の連携が取れていなかった。私自身が責任を持って検証し、再発防止策をまとめたい」と強調した。岡田教育長は「学校だけで解決できない問題を教委が察知し、どう対応するのが最も適切だったのか。解決策を探りたい」と述べた。

林市長は、横浜に避難してきている福島の子供たち150人余りの心のケアにも言及。「震災でどれだけ心に傷を受けたか思いを馳せて寄り添うことが大事で、子供たちに不安や心配がないようにしていきたい」と思いを語った。

いじめ問題解決の核心は、関係者が子供たち一人ひとりに、一歩でも半歩でも寄り添う姿勢を大切に、支援していく態勢づくりにあるのではないか。学校が教委と協力・連携しながら、支援の態勢を築き上げることではないか。今後を見守りたい。

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