(鉄筆)近ごろテレビを見ていて…

近ごろテレビを見ていて楽しみなのが、小池百合子東京都知事の話しぶり。カタカナ言葉がいつ飛び出してくるのか。就任早々は「都民ファースト」。カタカナ言葉の使用に新鮮さすら感じる場面もあるが、高齢の鉄筆子には「都民第一」とでも言ってほしい。

知事のカタカナ言葉による発言は、まだまだある。▽ミッション▽マネジメント▽ダイバーシティ▽サステイナブル▽ワイズスペンディングなどなど。都議会での所信表明演説で「ハードとソフトのレガシー」とも語った。

教育界でもカリキュラム・マネジメント、アクティブ・ラーニング、キャリア・パスポート、プログラミングと、カタカナの使用頻度は高い。コミュニティ・スクールにスーパーサイエンスハイスクール、スーパーグローバルハイスクールなども。

「ワイズスペンディング」は「賢い支出」を指すが、日本語になりにくいかもしれない。しかし、「ミッション」は「使命」でよいし、「サステイナブル」は「持続可能」の訳語がすでに浸透している。どうしてもカタカナ言葉でしか表せないものは仕方ないとしても、しっかりした日本語があるのにそれを使わないのは、どうにも腑に落ちない。テレビにしろラジオにしろ、番組表からカタカナ言葉が使われていない番組を見つけ出すほうが、いまや難しくなった。グローバル化の中では、カタカナ言葉をより多く使ったほうがよいとの考え方があるかもしれないが、カタカナ言葉は世界でそのまま通用するわけではない。

「高齢者ファースト」にはならないかなぁ。

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