(鉄筆)OECDは、世界72カ国・地域から…

OECDは、世界72カ国・地域から約54万人の生徒(15歳)が参加して実施した学習到達度調査(PISA2015)の結果を12月6日に発表した。

日本の高校1年生は、OECD加盟国(35カ国)に限ると、3年前の調査と比べて、科学的リテラシーと数学的リテラシーは1位となった。読解力は前回の1位から6位へと順位を下げた。

科学と数学が好成績を収めた要因の1つに、OECDは「生徒による学校の無断欠席、授業のサボリ、学校への遅刻」と大いに関連があるというのだ。「OECD加盟国では、平均20%の生徒がPISAの直前2週間に、1日以上学校を無断欠席したと報告。これに対し、日本でそのように報告している生徒は2%にすぎない。しかも、無断欠席の割合は、PISA参加国・地域で日本が最も少ない」と指摘している。

その上で、「遅刻、無断欠席する生徒は、学習機会を逸している。加えて彼らは授業を妨げ、他の生徒の学習にネガティブな影響を与える雰囲気を生み出す。またPISA参加国では、学校の無断欠席は、社会経済的に恵まれた学校よりも恵まれない学校においてより一般的だ」と分析している。

このような実態を見過ごし、調査結果だけをみて一喜一憂していると、とんだ間違いをするのではないか。日本の高校生の優秀性が、学校を無断欠席したり、授業をサボったりする生徒が極端に少ないところにあるとの指摘は、誇ってもよいのではないか。OECD加盟国の10分の1なのである。日本の教育界も、高い自己肯定感を持とう。

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