(鉄筆)最近、教育界でもIoTと…

最近、教育界でもIoTとの言葉がよく聞かれる。使い勝手の進化は計り知れず、予想をはるかに超えるかもしれない。

IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」。従来、ネットに接続するのはPCやスマホなどだったが、いろいろなモノがネット接続し、多様な機能を果たす。洗面台の鏡が服の色を選んで映し出してくれたり、トイレで用を足すと健康具合を看てくれたり。ランドセルが児童のメンタル面を示してくれるかもしれない。可能性があるだけに、模糊とした面もある。

約30年間、コンピュータ科学に携わってきた坂村健東大大学院教授でさえ、最新刊『IoTとは何か―技術革新から社会革新へ』(角川新書)の中で「それがどういうものか、結構曖昧かもしれない」と述べ、大きな可能性とともに実現の困難さも吐露している。

そこで同教授は、小学校段階からプログラミング教育に注力すべきだとしている。「オープンIoTの環境が整ったとき、それを社会が活かせるようにするのに重要なのが『読み、書き、算数』と同じ『国民の基礎的力』としてのプログラミング教育だ」と述べている。

ただ、小学校段階からのプログラミング教育は英国や米国など一部の国で実施されているに過ぎずない。日本では次期学習指導要領で必修化され、論理的思考力を育てる手立てとする。IoTの真の普及には時間がかかるだろうが、論理的思考力を養っていないと、IoTの社会の中で人間の創造性を発揮できなくなるかもしれない。教育の重要性はここにもある。

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