(鉄筆)東洋経済オンラインニュースに…

東洋経済オンラインニュースに「『勉強力』が皆無な高校生の、ひどすぎる現実」との見出しで、「教育困難校」の実態を教育ライターの朝比奈なをさんがレポートしていた。教育困難校とは「多様な背景を抱えた生徒が集まっている」「教育活動が成立しない」状態を指す。

レポートの一部をまとめると、困難校の生徒は人生前半の最大の分岐点という大切な高校時代に、好きなゲームやアニメに熱中。これまでの人生で何かを決定した経験が少なく、将来について周囲の人に頼ろうとする。

教師側にも大きな問題があるという。定期試験に出る内容をほぼ網羅した手作りプリントを生徒に配布。試験前でも普段と変わらない生徒の状態に手間取って時間が足りなくなると、模範解答を配布するだけ。定期試験では対策プリントにある問題をそのまま出題する。

レポートでは皮肉交じりに「試験で求められることは問題の解答を考えることではなく、いかに試験対策プリントを覚えたかということなのだ」と述べる。

「それは学校なのか」と、米国のリンダ・クリアット=ウェイマンなら言うだろう。彼女は「危険な底辺校」に分類された3校を立て直した校長だ。立て直しの大原則は(1)リーダーがリードする。生徒の可能性を堅く信じる教員とチームで(2)「それがどうしたの」と前進する(3)教員が生徒たちを愛し信じていることを生徒が知っている——の3つ。そして「夢見る力を育てる」のが重要だと。

困難校の立て直しには困難が付きもの。教育者側が諦めたら、教育はそこで力尽きてしまう。

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