(鉄筆)「褒めて、褒めて、…

「褒めて、褒めて、さらに褒める」。平成30年度から開始される第3期教育振興基本計画の策定を審議している中教審の教育振興基本計画部会の会合(11月27日)で、「子どもたちの自己肯定感」の育成を強く推した委員の言葉である。

この日の会合は、同部会がこの9月にまとめた「これまでの審議経過」を中心に、全国高等学校長協会、全国連合小学校長などから意見聴取したもので、今後も他団体へのヒアリング、国民からの意見募集を実施し、参考にする方針だ。

「審議経過」では、「夢と自信を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力の育成」を基本方針に、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の育成と「多様なニーズを持つ者への教育機会」の提供を打ち出しているが、「自己肯定感」の育成は、「豊かな心」の育成の有効な手法として重視すべきだというのだ。この意見を多くの委員が支持した。

「自己肯定感」の育成について「審議経過」では、「乳幼児からの自己肯定感の育成に向けた家庭教育支援に取り組むとともに、子供たちが達成感や成功体験を得たり、課題に立ち向かう姿勢を身に付けたりすることができるよう、さまざまな体験活動の充実を図る」と述べている。

国立教育政策研究所の研究によると、「日本の児童生徒の場合には、他者からの評価が大きく影響する。『褒めて(自信を持たせて)育てる』という発想よりも、『認められて(自信を持って)育つ』という発想の方が子どもの自信が持続しやすい」との研究結果もある。さらに掘り下げた研究が求められよう。