(鉄筆)「学習指導要領に対応した…

「学習指導要領に対応した『出前授業』に特化して学校を支援する」という一貫した方針の下に学校支援ネットワーク事業を展開している東京都墨田区教委(加藤裕之教育長)は2月5日、区内で第9回「学校支援ネットワーク・フォーラム」を開き、平成29年度の事業報告と30年度の事業内容を決めた。

「出前授業」といえば、一般に民間企業からの講師派遣によるキャリア教育を思い浮かべるが、同区の「出前授業」は、その実施校の規模、多彩な授業メニューの採用などで、数々の成果を上げている。ちなみに、平成29年度(1月19日現在)の実施校は延べ335小・中学校で、メニューはキャリア教育に次いで道徳教育が多い。

この日の事例発表で、祖母(100歳)の介護を通して、「生きること」の大切さを訴えた秋田昌子さん(元墨田区職員)の授業は、これまで多くの中学校でも展開され、多感な時期の中学生の心に残る授業になっている。

同区の「出前授業」の特徴は、「先生との役割分担」を明確にしていることで、「授業の責任者は先生であり、外部講師はゲスト」「先生と役割を分担しながら絶妙のコンビネーションを」などを徹底している。

新学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程の実現」「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」が求められているが、このネット事業に指導的な役割をしてきた東京女子体育大学の尾木和英名誉教授は、「カリキュラムマネジメントを重視したこの事業は、『生きる力』を育む上で欠かせない」と大いに評価していた。同感である。

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