(鉄筆)東京・銀座にある中央区立泰明小学校(和田利次校長)は…

東京・銀座にある中央区立泰明小学校(和田利次校長)は現在、今春入学する1年生からイタリアの高級ブランド、アルマーニ社が手掛けた最大8万円余りの制服(標準服)の導入問題で揺れている。

この一見、常識離れした出来事に、多くの保護者などから新聞、テレビ、ネットを通じて、困惑や批判の声が広がっている。特に、批判が多いのは、「保護者とよく相談しないで決めた」「費用が掛かりすぎる」などだった。

これに対し和田校長は、「銀座にある学校らしさも生まれるのではないかと考えた。服育の重要性も考慮に入れた」などと述べているが、最終的には自らの判断で決めたことは認めている。区教委では、「着用は強制ではない。校長には保護者にしっかり説明するよう指導し、不安を取り除くよう対応したい」などと述べているが、区教委こそしっかり対応してほしい。

批判の中で「公立学校は私立ではないので、制服は必要ない」という意見が結構多かったが、この意見には賛成しかねる。制服の着用による、マナーの向上など教育的な意義を認めないことになるからだ。「公立学校こそ制服は必要である」という、考え方も重要なのではないか? そう考えると、同校長の今回の決断は、それほどの批判に当たらないのではないか。ただ、その決定までの保護者との話し合い、区教委などとの相談など、民主的な手続きを踏まないまま、事態が明るみに出たことは、校長の大きな反省点であろう。この問題をきっかけに、「公立学校の制服の在り方」の議論を真面目にしてほしいものだ。

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