(鉄筆)中学生の将棋プロ棋士である…

中学生の将棋プロ棋士である藤井聡太六段の快進撃に、日本中が沸き立っている。公式戦29連勝という快挙を成し遂げ、全棋士参加の棋戦にも優勝するなど、その活躍ぶりは、驚くほかはなく、今や関心事は「強さの秘訣」に移っているようだ。

間近で藤井棋士を見守ってきた師匠の杉本昌隆七段は、「自分を信じるハイリスク・ハイリターンの指し手」をあげる。「危なそうだ」とひるんだり、「負けたらどうしよう」と恐れたり、「とりあえず安全策を取ろう」と消極的にならず、最短で勝ちにいく。邪念を交えずに自分の限界に挑戦する将棋であるとし、「そうした選択を迷わずしてきたことが、彼の将棋を形づくっている」と断言する。

師匠はまた、「これはたとえ年齢的に若くても、誰よりも集中して将棋を指してきたという自負に裏打ちされているように思う。将棋を覚えて10年。将棋に費やしてきた時間は、大人に比べると決して長くはないが、圧倒的に密度が濃い。学びは時間ではなく、密度ということである」と指摘する。

その「強さの秘訣」を形成しているのは、同六段の「負けず嫌い」「集中力」「直観力」にあると分析、これをいかに習得するかは、「密度の濃い学び」によるものと推察する。

この見方は、学校や家庭での学習にも参考になるのではないか。教師の一方的な「教育」という名の指導ではなく、子供の自主的な「学び」を習得することへの重要性を示唆するもので、参考になるのではないか。検討してほしい。若き天才から大いに学ぼうではないか。