(鉄筆)スマートフォンの普及などに伴い…

スマートフォンの普及などに伴い、最近の若年層の間で用いるコミュニケーション手段であるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が圧倒的な割合を占めるようになったが、数々の問題点も浮上している。

SNSとは、「人と人との社会的な繋がりを維持・促進する様々な機能を提供する、会員制のオンラインサービス」(IT用語辞典)で、ウェブサイトや専用のスマートフォンアプリなどで容易に閲覧・利用できるという、優れ物だ。

ただ、昨今、SNSを介して、「いじめ」に発展するという本末転倒の事例や、神奈川県座間市で起きたSNSを利用した高校生3人を含む9人の殺害事件など、負の側面を際立たせた事例も記憶に新しい。

この問題を重視した文科省は、昨年8月にいじめ防止協議会の下に、有識者からなる「SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築に係るワーキンググループ」を設置。この2月末に最終報告をまとめたが、報告を通読して、見落とすことのできない重要な提言があった。

それは「電話世代」の相談員と「SNS世代」の相談員と組み合わせた相談体制の整備が効果的だという指摘である。「自分はスマホを触ったこともない」という、「電話世代」の相談員でも重要な役割を担えるということだ。SNSは、「友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供する」(IT用語辞典)という重要な役割もある。SNS上の会話でも、「深く話を聞き共感する」という資質も求められている。「電話世代」の活躍に大いに期待したい。