(鉄筆)昨年末、文科省から「学校における働き方改革緊急対策」の…

昨年末、文科省から「学校における働き方改革緊急対策」の中間まとめと緊急対策が発表されて以来、教育界はこの問題の対応に追われているが、最大の困難は、長年続いてきた「日本型学校教育」といかに調整を図るか――という点であろう。「日本型学校教育」とは、教員が教科指導、生徒指導、部活動指導などを一体的に行う「全人格的な完成」を目指す教育とされ、国際的にも高く評価されているとのことだ。

国際基督教大学大学院の藤田英典教授は、「日本型学校教育の卓越性として認めることの一つに、学校が個々の生徒だけでなく『クラスを集団として育てる』ことを目標としてきたことが挙げられる。日本の教師は『クラスが成長する』という言い方をするが、ほかの国では聞かれない。教科学習だけでなく、ホームルームや学校行事などを通してクラスを集団として育てようとする指導は、日本独自の優れた視点といえる」などと分析している。(ベネッセ教育総合研究所VIEW21)

ドイツ在住のフリーライターである雨宮紫苑さんは、「『日本型教育』は世界で類を見ないほど平等だ」(ドイツでは小学4年生の段階で将来を決める)との論文(東洋経済ONLINE)の中で、教育格差が大きいドイツの制度と比較すると、日本の教育は世界でも類を見ないほど「平等」だと述べている。

この意見には異論もあるが、日本の教育関係者は「日本型学校教育」にもう少し自信を持ったらどうだろうか。この教育が国際的に評価を受けているのは、多くの教師の努力のたまものである。