(鉄筆)学校において教育者が児童生徒に行うスクールハラスメント…

学校において教育者が児童生徒に行うスクールハラスメント(スクールセクハラ)。この言葉が使われるようになって30年近くたつが、一向に減らないばかりか、悪質で巧妙な事例も増えている。

全国的なデータとして、文科省の2016年度「公立学校教職員の人事行政状況調査」の「わいせつ行為等に係る懲戒処分等の状況(教育職員)」がある。16年度にわいせつ行為などにより懲戒処分または訓告等を受けた公立小・中・高の教員は、226人。そのうち懲戒免職は129人。

最新の状況として参考になるのは「スクールセクハラ」の問題を専門的に対応するNPО法人「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」(SSHP、大阪府守口市)への相談件数。ここに、年間約100件の相談が寄せられるというから事態は深刻だ。

この問題を難しくしているのは「学校という範囲に限定されず、子供が学んだり遊んだりする場のすべてを含んでいる」「学校を離れての校外学習、塾やおけいこごと、地域の子ども会やスポーツクラブなどもある。フリースクール・スペースという場や家庭教師も含まれている」という。

一方、「スクールセクハラ」の原因は「権力の悪用にある」という指摘に耳を傾ける必要がある。「授業に熱心で、部活動で実績を上げる教師が陰で悪事を働くこともある」「相手は子供なのだから、教師の言うことを聞いて当たり前という思い上がりを持つ教師がいる」とのことだ。基本は何よりも児童生徒を「人間」として接することではないか。