(鉄筆)連日、猛暑が続き、40度を超す地域も出る……

連日、猛暑が続き、40度を超す地域も出るなど、この夏の気象の異常さは想像以上だ。そんな中で、7月17日、愛知県豊田市で小学校の校外学習に参加した1年生の男子児童が学校に戻ったあと意識を失い、熱中症で死亡した事故があった。豊田市は、午前中から気温が30度を超え、気象台が愛知県に高温注意情報を出した直後の出来事である。

このような状況下で現在、「学校にエアコンが設置されてさえいれば、熱中症対策に役立ったのでないか」との意見が急速に広まっている。遅きに失したとはいえ、行政側はこの意見を真剣に受け止める必要があろう。

昨年、文部科学省が全国の公立小・中学校の教室に冷房が設置されている割合を調査したところ、41.7%(2017年4月1日時点)と半数にも満たなかった。調査を開始した1998年度と比べれば6倍以上に伸びてはいるものの、いまだに扇風機で暑さをしのいでいる学校も多いという。

特に問題なのは、設置率で、相当大きな格差が出ていることだ。都道府県別のエアコン設置状況(普通教室)をみると、関東だけでも東京が99.9%なのに対し、群馬85.7%、神奈川79.0%、埼玉76.0%、栃木73.3%、茨城50.8%、千葉44.5%とばらつきがある。

設置率に差が出るのは、「財政上の問題」だとか。財政的に苦しい市町村は、多くの学校に対してエアコンの設置費用など負担する余裕がないと弁明している。ただ、あくまでもエアコン設置は、「命の問題」と考えて、各普通教室に設置するよう強く求めたい。

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