(鉄筆)諸外国と比べ日本の……

諸外国と比べ日本の児童生徒の自己肯定感が低い傾向にあることが問題視されているが、8月22日に文科省で開かれた全国学力調査に関する専門家会議で、小・中学生の自己肯定感はむしろ高い傾向にあることが明らかにされた。

今年の4月17日に実施された、2018年度の「全国学力・学習状況調査」の質問紙調査結果によると、「自分にはよいところがあると思いますか」の質問に対する肯定的な回答は13年度以降増加傾向にあり、18年度は全体の約8割に上った。

また「学校生活の中で、児童生徒一人一人のよい点や可能性を見付け評価する(褒めるなど)取組をどの程度行いましたか」に肯定的な回答を寄せた小中学校の割合は14年度以降大きな変化はみられなかったが、18年度は9割を超えた。

「先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか」への児童生徒の肯定的な回答割合も増加傾向にある。こうした変化は学校現場での取り組みがもたらした成果ではないか。児童生徒の自己肯定感の高まりは大いに歓迎すべきであり、先生方のさらなる努力に期待したい。

子供たちが自身の価値を認められるようにするには、周囲の人間の日々の働き掛けが重要だ。臨床心理士の佐藤文昭氏は「自己肯定感育成のポイント」として①どんなときも「あなたの味方」と伝える②小さな成功体験を積ませ、褒めてあげる③頑張りを認めてあげる④子供の話を真剣に聞いてあげる⑤「ありがとう」という感謝の言葉を伝える――の5カ条を挙げている。ぜひ参考にしてほしい。

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