(鉄筆)クラシック音楽の魅力を……

クラシック音楽の魅力を楽しく、分かりやすく伝えるテレビ番組『らららクラシック』(NHK総合)で、指揮者、作曲家、ピアニストと幅広い分野で活躍した名演奏家レナード・バーンスタインが、生誕100年を記念して取り上げられた(9月21日放映)。

番組ではその半生を振り返りながら、直接指導を受けた指揮者や娘が語る素顔を交え、圧倒的なカリスマ性と人間愛にあふれる彼の魅力に迫った。

指揮者パーヴォ・ヤルヴィが、若かりし頃に受けたレッスンでこんな一幕があった。終了を促すスタッフにバーンスタインは「僕は今教えているんじゃない、人生を変えているんだ」と言い放つ。パーヴォは「彼は僕が当時全てを理解できなくても、(レッスンが後に)僕の人生で重要な意味を持つことを知っていた」と述懐する。

晩年の彼は若者への教育に情熱を傾けた。20カ国以上から将来が期待される音楽家を集め、ひと夏かけて教育する「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」を、1990年に札幌でスタートさせた。当時ガンに侵されていた彼が、ひたむきに若者たちにぶつかっていく当時の様子が映し出された。バーンスタイン亡き後も、彼の思いを継いだ後進たちによって、この音楽祭は現在も続いている。

娘は父をこう語る。「新しい発見をするとそれを人に伝えずにはいられない人だった。だからこそ教えることに長けていた。学んだことを人と共有したいという思いが強かったから」。バーンスタインの生きざまが示唆するものは大きい。

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