(鉄筆)中教審の生涯学習分科会は…

中教審の生涯学習分科会は9月25日、年末の答申に向け「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」議論した。社会教育と学校教育の連携強化に当たり、取り組みの拠点として三つの社会教育施設――公民館、図書館、博物館が取り上げられた。

今後期待する役割として、公民館には住民が主体的に地域課題を解決するための学習推進や、それを実際の活動につなげる役割を、図書館には個人のスキルアップや就業の支援を、博物館には学習内容に即した展示・教育事業の実施など地域学校との連携を、それぞれ求めた。

中でも、地域住民にとって最も身近な学習拠点であり交流の場でもある公民館が担う役割には期待したい。2017年度の優良公民館表彰で最優秀館に選ばれた沖縄県那覇市若狭公民館は、地域のまちづくり推進を目的に設立したNPO法人が管理運営を担う。同法人は近隣の学校長や宮司、医療法人の代表者などが相談役や顧問に就任しており、地域内の情報共有や連携を運営に生かしている。

生活圏内に公民館がない地区に向けた移動式屋台型「パーラー公民館」や、3時間で映画を作るワークショップ「ご近所映画クラブ」、選挙について考える若者の雑談会など、幅広い年代が学び、地域の課題を話し合える場を創出。近隣の学校とも連携し、児童生徒の生活習慣改善を目指した取り組みもしている。

公民館が求められる役割を果たすには、自然に人が集う魅力的なコンテンツや仕掛けが必要となる。成功事例に大いに学びたい。

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